Kitです。先日ようやく”2D Sculpting”動画を投稿することができました。ようやくと言うのも、長年多くのアーティスト仲間から「描き方を見せてほしい」と言われ続け、撮影の方法や何をどう見せるべきか悩み続けてきた結果時間が経ってしまいまして・・・今回は作業モニターとペンタブレットとの間にハンディカムをセットし、Photoshop上で約7分間(後に1分に圧縮)女性のバストアップを作成したわけですが、基本的な技法を見せるには十分な内容に仕上がったのではないかと(勝手に)思っています。実際真横で見る場合でもまず言われることは、描きはじめの段階”シルエットの描画”で「これは何をしているの?」となります。たしかに普段線画を主とした描き方をされている人から見れば、参考写真もなければ下書きのアタリも何も存在せずいきなり黒い影を描きはじめると困惑するのも無理はないでしょう。ですが、これは線描ではなく”2D Sculpting”なので「線」という概念は元から存在しません。以前のブログでも書いていますが「モチーフの記号化でもある”線”以前の存在、”形”を陰影によって表現しています」とあるように、これは平面上に形をおこす技法なのです。基本的な要素は①モチーフ、②光、③影の三点(アクセントとして②③は増やしたりします)で構成されており、常に「モチーフに当たる光」を意識しながら形を削り出していきます。読んで字のごとく、2D Sculpting=平面彫刻というわけです。次回、工程についてもう少し掘り下げた解説が出来ればと思っています。