Kitです。

世界中の様々なアート作品、更にアーティスト自身にフォーカスを当てたアートサイト”Fable Hatch”にて、先日私が受けたインタビューが公開となりました。https://www.fablehatch.com/
さして有名でもない一作家が、こうしてアーティストとして取り上げられることは嬉しい限りです。
インタビューは私の生い立ちからアートの道へ進んだきっかけや今後の展望など、これまで語ってこなかった内容もありますので、当サイトに関心をお持ちの方であれば楽しんでいただけると思います。
「継続は力なり」。 これからも頑張ります!

リンク先はすべて英語表記となっていますので、原文をここへ掲載させていただきます。

【以下、原文】

Q. 現在、どの都市、州、国に住んでいますか?

A. 日本の奈良県在住です。 とてものどかで落ち着いた場所です。

Q. あなたの主なアートアプリケーションは何ですか?

A. Adobe Photoshopを使用しています。

Q. あなたが使用している他の媒体やアプリケーションにはどのようなものがありますか?

A. Wacom ペンタブレット。

Q. お気に入りの参考資料は何ですか? 雑誌、漫画、本、ウェブサイトなど…

A. 既製デザイン以外で参考資料やモチーフを見ながら描くことはほとんどなく、大抵はその時の感情とインスピレーションを頼りにイメージを作り出しています。
普段から現物に触れたり興味をそそるオブジェクトを手に取るなど、感覚的な情報を体にインプットするようにしています。
アートの参考資料ではありませんが、遺跡をはじめとする計算された美しさや機能美を持つオブジェクトを見ていると心が惹かれます。

Q. 改善に積極的に取り組んでいる芸術的な弱点はありますか?

A. 弱点というよりは希望に近いかもしれませんが、現在の画法(2D Sculptingと呼んでいます)は立体情報を素早く平面に描き出すことができ、物の見方や考え方にも役立てることができるので、今後はこの作画方法をより多くの人に知ってもらいたいと考えています。

Q. アーティストになりたいと思ったきっかけは何ですか?

A. 幼少の頃から創作することに興味があり、小さな絵画コンテストで賞を獲得していくことで絵に自身が付きました。 そして美術教師から絵の道に進むことを勧められ、専門技術を身に付けるために進学しデザイナーとして社会に出ましたが、そこで描く絵は生きるための手段の一つであり、正直そこに将来性はあまり感じていませんでした。 それから長い年月を経て今のアートスタイルを発見し、同時に始めたdeviantartでの個人活動がアーティストとしての自覚が生まれた時だと思います。

Q. 描いたり描いたりするのに好きなものは何ですか? キャラクター、モンスター、女の子、未来のシーンなど。

A. ご覧の通りKitとして描くモチーフは主に”女性”です。 女性はフォルムの美しさは勿論、”妖しさ ””可憐さ”といった男性にはない要素も備えていることと、どんなシチュエーションにも対応できる柔軟さを持っていることが選ぶ理由です。 また、テーマとしてはファンタジー要素の強いものが好みです。

Q. 今後5年から10年でどのような芸術的成果を達成すると思いますか?

A. この10年で600点以上のアート作品を発表し、今ではKitの持つ世界観を広げるためオリジナルキャラクターの商品化や小説の執筆も始めました。 数年先にはKittic (Kitのオリジナルブランド)が様々な業界とコラボレーションし、世の中に多くの作品を残していきたいと考えています。

Q. あなたがインスピレーションを得ているお気に入りのコンセプトアーティストやイラストレーターは誰ですか?

A. 有名無名問わず、独自のセンスを持ち活動されているアーティストは全て尊敬します。 強いて挙げるなら、日本を代表するアニメータ―湖川 友謙氏です。 彼が描く表現豊かなキャラクター達は、人々に語り掛けるような力強さを秘めています。 私は彼が手掛けた数多くの作品と共に成長しました。

Q. 専門的なトレーニングはありましたか?もしそうなら、あなたはどの学校やクラスに通いましたか?そうでない場合、芸術的才能のレベルを達成するためにどのようなプロセスを使用しましたか?

A. 美術部、デザイン専門学校で基本スキルを習得しました。 また、父親が仏像彫刻家兼書家 だったこともあり、幼い頃から芸術作品を身近で見てきたためか、自然と感性が磨かれていたのだと思います。 私もかつて造形作家として活動していた時期があり、その技術は今も2D Sculptingで役立っています。

Q. あなたが私たちの読者と共有することができるあなた自身についての興味深い個人情報は何ですか?

A. Kitとしての活動はこれら4つのサイトで見ることができます。

Kittic  https://kittic.jp/
deviantart  https://www.deviantart.com/kit-kit-kit
Artstation  https://www.artstation.com/kitkitkit
Instagram  https://www.instagram.com/kittickit/

全ての人に返事を書くことはできないかもしれませんが、感想など頂けるとありがたいです。

Q. あなたのような意欲的なアーティストにあなたが与えるアドバイスの1つは何ですか?旅の経験から学んだこと。

A. 絵の上達に最も必要なのは様々なモチーフの”形”を知ること”です。 感覚として覚えた形はあなた自身の資料となり、脳内で様々なイメージへ変換することが可能となります。

また、絵を描く行為は一見すると”技術”ですが、その前に描きたいと思える”衝動”と見る人を楽しませたいという”想い”がなくては、その作品は無機質なものになってしまいます。 そうならないためには、一つの物事に固執することなく世の中を広く観察し、五感を通じ感じたものを言葉の代わりに絵で表現できるよう、様々な”体験”することもとても重要です。

Q. 芸術的成果?これには、仕事、プロジェクト、賞、称賛などがまれる可能性があります。アートのキャリアにおいて重要だと考えるものは何でも。動画を処理するためのリンクなど、含めたいものもすべて含めてください。

A. 私は常に自分の才能に疑いを持っています。 自信がないというわけではなく、今でも進化し続けていると確信しているからです。 そういう未発達な立場であるなら、誇れる地位や名誉はあえて必要ないと考えます。 本業では数多くのメジャータイトルに関わってきましたが、それらは与えられた業務でありアーティストKitの成果としてカウントしたくはありません。
これから先、影響力のあるアーティストの一人として多くの人々に受け入れられることが、私にとって何よりの称賛となることでしょう。