Kitです。

人生の一部を費やし、思いを込め描き上げる作品はまさに自身の分身、あるいは我が子。そうして生み出された一枚の作品に宿る様々な思いは、ネットワークという広大な海を渡り、瞬時に世界中の仲間へメッセージとして届くのである。受け取られた思いはあらゆる言葉となり即座に帰ってくる。その瞬間、会ったこともない彼らの笑顔が目に浮かび自然と笑みがこぼれる。幼いころ想像だにしなかった、そんなSF映画にあったような時代に生きていると思うと不思議でたまらなくなる。

この先、今以上の時代の進化があるのだろうが、変わらないのはやはり「描く」こと。”命を削り思いを届ける”。それがアーティストの普遍的な存在意義、努めなのである。

Kit.