Kitです。

近いものが見えにくくなる、朝起きるのが早くなる、食が細くなる、毛が白くなる、怪我が治りづらくなる、難しい漢字が出てこなくなる、集中力が途切れやすくなる・・・ あと、個人的には顎の関節が痛む、就寝中目が乾く、やたら片付けたくなるなどなど。
これらは誰にでも必ず訪れる”老化現象”によるものなのですが、特に老眼は辛いものがあります。
なにせ、美味しいものを口に運ぶ際それがフワッと消えていくのですから、「食は見た目」という重要な一要素をその時点で破壊されているのです。
卒業証書を受け取るがごとく、手をピンと伸ばして本を読むほど重症ではないので、老眼鏡(度数1.0)はフィギュア改造など、細かな作業時のみの使用で済んでいるのがまだ幸い。
あと、体力面、健康面についてはむしろ若い頃よりも超人化しているので、老化現象が進み切ったとしても”いつも早起きする白髪の「あれ何だっけ」が口癖の目薬を手放せない綺麗好きのバキバキのジジイ”になるのが高確率で予想されます。・・・うん、悪くない。

半世紀近く生きてきて中間評価を下すとするなら、全体的には努力と苦労ばかりで実らないことが多かったのですが、運もあってか常人には金を積んでもできない貴重な経験もでき、不特定多数の記憶に何かを刻めたことから、まず一つの目標は達成できたのではないかと思います。
残りの後半戦は「極め」に向け、いかに自分自身を簡素化していけるか、つまり地位や富ではない一人の人間として何かを成しえた”略称”を得るための修行をしなくてはいけないと考えています。

「気が付けばもうこんな歳」、これは年を重ねるすべての人が共感できる言葉です。人生は長いようで短い、むしろ瞬きする間に過ぎ去るほど早く、それは時として恐怖として感じるかもしれません。童話アリとキリギリスではありませんが、どんな小さなものでもコツコツと積み上げた先にはきっと報われるものがあるのだと、この歳になってあらためて分かったような気がします。

まだ少し先ですが後半戦も積み上げていこうと思いますので、引き続き温かく見守っていただけると幸いです。
いつもありがとうございます。

Kitでした。